おくりびと・湯灌・納棺

納棺師の裏話。葬儀費用が5万で済んだ人の話

葬儀費用が5万円ですんじゃった

こんばんは、ユカリクです。今日はなんとか更新したくてなぐり書きで済ませてしまいました。
※2019年3/28リライト済

ぼくが納棺師だった頃に体験した葬儀や湯灌・納棺にかかわる裏話を出来る限りブログで伝えるシリーズも続けていこうかと思ってます。

たかだか2年半でしたが、湯灌・納棺を通して親族の色々を見てきた数は1,000件を越えています。

実話ですが、プライバシーやコンプライアンスもかねて、地域や名前等は伏せますので、ご理解してもらえたら幸いです。

おくりびともびっくり、葬儀費用が5万円で済んだ

今の時代だと葬式費用を出したくない、出せない人も沢山いると思いますが、 10数年前の時代では、ぼくが住んでいた北海道のある地域では珍しい話でした。

ぼくは葬儀屋さんに納棺師として仕事をしていました。
これはある日、納棺がなかった時に依頼がきた、葬儀費用が5万円のお客様の話です。

誰かが亡くならないと仕事が入らないので、とても悲しい仕事でもありますが、ぼくはほとんど休みがない勤務体系だった為、

一応、事務所へ出社してから、他の仕事が無いか確認したあとに、仕事はない日は有難く、早上がりをしていました。

その日は早く仕事が終われたので、ぼくは葬儀場のスタッフとよく世間話でもしながら過ごしていました。

そろそろ帰ろうかと思った夕方に葬儀場へ1本の電話が鳴りました

警察署から遺体引取りの電話

この、警察署からの電話はいつもドキドキする。

この業界には珍しく無い電話なのですが、事件性があったり、訳ありな内容なのが理由で、

いつもの湯灌・納棺とは違う張り詰めた空気だからです(◞‸◟)

内容を聞くと、亡くなった方の「孤独死」(こどくし)で警察署が預かっているという。

最近よく聞く孤独死ですよね。親戚が遠くから来る場合で時間がかかる事など、本当によくある話だと思います。

警察も亡くなったまま自宅へ放置しておくわけにも行かずに検死室へ持ってきたらしい。

親族とは連絡が取れて来てもらったのはいいが

親族に葬儀場のあてもないならまだしも、

お金を一切払いたくないから一番お金がかからない方法で済ませたいとの事だった。

なにかとよくやりとりをする事がある警察署も、悩んだ末にこちらへ相談してきたのが話の流れでした。

とりあえず、一番値段が安い棺と死装束を持って警察署へ向かいました。

着くと既に我が社の従業員がそこそこな口調で揉めてる、、話している相手が親族の方達でした。

すでにお金の話がかけたくないなどの話がされている。

どうも、他人事な言い方で話をする身内たち。

検死室でポツンと置かれている亡くなった方の遺体

警察側だって置かれた遺体を親族達がそのまま引き取ることは普通出来ないのをわかっていながらも、なるべく早めに引き取って欲しい思いもあった為、

親族に検体(けんたい)(医大などに遺体を提供する事)の相談を持ちかけたらしいが、それもしたくないらしい。

それこそ我が社が板挟みに合ってる状態だとわかった。

どうも話の折り合いが中々つかず、その状態が1時間ほど経過した後に打ち合わせしていた者からの結果、

こちらが折れたみたいでして、

会場費用(移動含む)+納棺料+棺、死装束代込みで50.000円でまとまったとの事。

はっきり言って完全に大赤字です。

そうでも無いと落とし所が見つからなかったみたいで、普段からお世話になってる警察署への善意も込めて承諾したらしい。

お通夜らしい形も一切なくそのまま会場控え室を貸すだけの形になりました。

その夜でさえ、親族はほとんどいる様子もなく、遺体がまたポツンと置かれてる状態がしばらく続いてました。いるのは当直の人間だけ。当直はぼくの仕事ではなかったですが、絶対に当直などしたくない状況でした。

翌日、早々に寝台車乗せて火葬場へ向かって親族が去っていきました。
と、それにしても孤独死はよく聞きますが、親族も故人への雑な対応にぼくもイラ立ちを感じました。

警察からの連絡がないなら完全にお断りさせて頂いていたと思います。
死装束の服は金額は発生しなかったですが、棺代だけで通常は50,000円頂いてましたし、納棺師料金は25,000円は頂いてました。

また、会場費やドライアイスなどの費用は火葬場までの移動代なども含めると、恐らく200,000円は言ってたと思います。

終わりに

誤解しないで頂きたかったのが、警察と普段のお付き合いもある関係だった為、格安で引き受けましたので、

今回の話のようにゴネれば葬儀屋さんは安くやってくれる。というマニュアルでは一切ありませんのでご了承願います。。

その様な亡くなった方へも関心が無さそうな孤独死が今後は更に増えていく時代になっていくんでしょうかね。

最近よく聞く言葉として「終活(しゅうかつ)」があります。
その「終活(しゅうかつ)」は葬儀の希望方法なども書くノートなどもあります。

残された人たちへ悩ませることが無くなるような道しるべにもなりますので、その様な手段も使用してみてはいかがでしょうか?