日本のロックシーンを飛び越え、世界へ羽ばたいているone ok rock(ワンオクロック)
東日本大震災の事を考えて書いた曲やテレビCMやコンビニでもよく曲がかかっており、ボーカルのTAKA(タカ)はあの、「森進一」と「森昌子」の長男として有名です。
いまや、若者世代から中年達まで幅広いファンもいて、海外ライブまで見に行く日本人までいるほど人気があるアーティスト。
僕のファン歴ですが、かれこれ9年ほど前にさかのぼり、「完全感覚dreamer」が入ってる「Nicheシンドローム」というアルバムを聴いたのが始まりです。
初めて聴いた時はホントに衝撃が走りました。力強いサウンドとTAKAのメロディとハイトーンなシャウトやボイスな上にバラードまで歌える。
今までに出会ったことが無いバンドでした。
それから新しいアルバムが出るたび買い、ライブ、フェスに出演する際は必ず行くほど、ハマりました。

そんな「ワンオク」ですが、2019年2月13日に出したアルバム「Eye of the Storm」が発売されたのですが、聴いたのを機に恐らく次のライブに行くことは無いし、このアルバムも、進んで聴かないなと思うようになりました。
その理由を3つ程上げていきます
目次
前回のアルバム・Ambitionsまでは良かった

「以前好きだった、アーティストがアルバムを出す度に変わっていき好きじゃなくなってきた。」
と言うことはよくある話だと思います。
そりゃ当然です。
アーティストだって年もとっていき、経験を重ねてきますから。
目指すところは同じであったとしても、アプローチの仕方が当時と変わっていくのは自然な流れなのかもしれません。
ワンオクは前回のアルバムの「Ambitions」で海外で制作を始めています。
当時のTAKAはこう言ってます。
これまでのアルバムは僕らのことを好きと言ってくれるファンの存在が絶対的な中心としてあったんです。その半径から外れないようにギリギリのラインを探りながら曲を作っていて。でも、去年、いろんな国でライブをして、いろんな景色を見て、日本でアルバムを作ることに限界を感じたんですよね。これまでは暗黙の了解で守っていたルールの範囲内で作ってきたけど、あれ以上何をすべきかわからなくなった。そうなったときにもう日本だけを視野に入れてアルバムを作ることはできないなと思ったんです。じゃあどうするか。アメリカに行って世界に通用するアルバムを作るしかないと思ったんです。それは、いままで僕たちのことを好きでいてくれた人たちの半径から外れる行為であることもわかっていたし、そのリスクは大きいんだけど、でもONE OK ROCKはそこから飛び出して世界で勝負しなきゃいけないんだって腹を括ったんです。
ONE OK ROCK『35xxxv』オフィシャルインタビューより)引用
これはさらに一つ前のアルバムの「35xxxv」でのインタビューの時の話です。
TAKAはファンが減るのがわかっていた。
海外でのライブが続くワンオクに出した答えが「Ambitions」なんですよね。
ファン歴が浅い人からすればいいん「ほぼ洋楽じゃん!」と驚かれたと思います。
次に進むための挑戦と進化を求めて出した答えだと思います。
世界基準のアーティストになる為には日本のファンが減るリスクを冒してでも、曲の作りから変えなければいけません。
かく言う僕も、ずいぶん思い切ったなと思いました。それでも曲を聴いて思ったのは、思い切りながらも日本のファンの気を使った様な作りだなと感じました。
しかし、向いてる方向は完全に海外路線で、「Nicheシンドローム」の時のようにとがった曲も少なくなり、いい意味で洗練されたようにも思いました。
それが、一つの原因です。
ワンオクロックの好きだったところは熱い曲。カラオケなどで歌ったらとても盛り上がるし、ライブに行けばモッシュやダイブもよくある話でした。
僕はそんなバンド感があって盛り上がるワンオクが好きだったので、Ambitionsを聴いてからは「いつかは聴かなくなるな」と既に感じていました。
それが今回の「Eye of the Storm」を一回聴いて確信に変わったのです。
ロックだけど、ワンオクロック感が無くなった
個人的な主観なので、反論は受け付けないです。
新しいアルバムを聴いてみると、悪くは無いんですよ。
とてもまとまっていて、更に世界基準に合わせたロックなんだな。と感じました。
ただそれだけだったんですよね。
今まで好きだったワンオクロックの面影すら無くなっている様に感じました。
批判を恐れずに言うと、そういう曲はワンオクには求めていなかったというべきでしょうか。
ワンオクロックにはワンオクロックでしか表現出来ないものがあったし、それに付いてきたのが今までファンだと思います。
それらを一気に置いてきぼりにされた感じです。
そりゃ、批難されてもおかしくないです。
例えば、B’zは何十年経ってもB’zのファンがいるんですよね。
それは少しずつ曲が変わっても、曲作りに関してはブレて無いし決してファンを置いてきぼりにさせないです。
新曲なんかも凄く楽しみになるくらい。それほどファンの信頼感は厚いと思います。
それは、5年10年では作れないB’zというジャンルになっているのです。
なので、最近ワンオクという名前を一般の人から聞く様になってきた。位では次のアルバムでガラッと変わられたら一気にファンは離れます。
もっと急がずに日本のファンとの信頼を固めていけばそうはならなかったのかもしれません。
ただ、ワンオク側からすれば、そこに辿り着きたかった思いもあり、成長した答えが今回のアルバムなので、それを否定するつもりはないです。
アルバムの出る頻度が遅かった
これも理由の一つです。
ワンオクのアルバムを出す頻度は大体2年に1度です。
そんなに待てないのですよね。
それも仕方がない話で、曲作り自体が常に全力で制作をしてる上に、アルバムを出すと日本の国内ツアーから始まり、世界でツアーをします。
数多くの人に聞いてもらいたくて行った事で、世界中にファンが出来たのも事実ですし、まさに世界基準のアーティストになっているとも感じます。
ファンからすると、1年はがアルバムを聴いてライブに行ってと非常に満足出来ますが、もう一年待つのは結構な時間です。
その待った上での、期待はずれなアルバムだとガッカリした気持ちが強いですよね。
それが一年ごとにアルバムが出ていると、また少しは違ったのかもしれません。
今回は少し好みでは無かったけど、来年は期待しよう!となれるのですが、ワンオクの次回のアルバムが出るのはおそらくまた2年後。
ガッカリした上で2年後のアルバムは既に愛想をつかしてそうです。
Survive Said The Prophet 通称サバプロのファンになったから
こんな理由を書くと、もともとワンオクのアンチがサバプロの良さを書いてる記事みたいになってしまいますが、そうではないです。
まさに去年のワンオクがアルバムを出してない時期に、このアーティストに出会ってしまったんですよね。
サバイブ・セイド・ザ・プロフェットと言うアーティストですが、非常にメロディアスな曲な上にボーカルのyoshはネイティブな英語もペラペラです。それこそ洋楽を聴いてるみたいなだけに留まらず、歌唱力もものすごく高いです。
初めて聴いた時は当時のワンオクと同じような衝撃が走りました。
それでいて、ほぼ毎年アルバムを出して国内のライブも年に1~2回ほど見る機会もあります。
なんせ、バンド感が強いのも理由です。というか、結局は楽器がメインのバンドが好きだったからなのかもしれません。
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ワンオクの新アルバムに対しての反応は?
賛否両論あるようです。今回のアルバムがとてもいいと言う方も多くいらっしゃいます。
新しいファン層も増えていきそうな曲に仕上がっている様にも感じますので、今後ともがんばっていただきたいと思います。
最後に
結局のところでまとめると、
- 昔から聴いていたワンオクらしさが無くなったから
- アルバムが出る頻度が遅かったから
- その間に他のアーティストが好きになってしまったから。
それでも、ワンオクは今後も期待していますし、今回のアルバムも、次回のアルバムも購入して聞くと思います。
更に洗礼されて世界が認めるアーティストになれることを願っています。