おくりびと・湯灌・納棺

映画のおくりびとでフライドチキンを食べる場面を見て元納棺師が感じたこと。

おくりびと フライドチキン

注:今回の記事は刺激が強いと思いますので、グロテスクな表現などに抵抗がある方はこのページを読まれないことを推奨します。

それでも、興味のある方はご覧になっていただければ幸いです。

映画の「おくりびと」は見たことはありますか?

ぼくは元納棺師なので、とても興味があったので、DVDでレンタルされてから早々にみました。

あの映画は、本当に良くできていると思います。納棺師だった頃を思い出させてもらったし、納棺師「あるある」な事や湯灌の作法がぼくと同じだった為に、まるで、自分が体験してきたかの様に思えてくるくらいに感情移入していまいました。

気になる場面はたくさんあったので、かいつまみながら今度の記事にさせていただきますが、特に気になったところが、納棺後の食事の様子でした。

納棺後、白子やフライドチキンを食べる様子


納棺師ではない人にはこう見えてると想います。

生き物を殺し、食べて生かされている。食べなきゃ生きられない。

困ったことにうまいんだよなぁ。と最初にその様な会話があり、どきどきして食べている様子。

映画後半(日本語じゃなくすいませんw)にはすっかり慣れてしまって、クリスマスの日にフライドチキンを貪り食す様子。

生と死の関係を生々しく演じており、その狭間で仕事をしている納棺師のさまが演じられていたと思います。

ぼくもそう思いましたが、経験していたぼくからするとどちらかと言うより、

納棺師あるあるな体験を素直に映像に残していただけだと思いました。

納棺師時代に食べたくないな。と思った食べ物とシチュエーション

そう言うぼくも、フライドチキンは無いですが「今はこれだけは食べれないな」と思った食べ物はありました。それは、

焦げた匂いのする食べもの、くんせいの香りがする食べ物です、

わかりやすく言えば、少し焦げた肉と・チャーシューです。

想像力が豊かな方は察していただけるかと思いますが、納棺師をしているとたまに、焼死などの湯灌・納棺もしなくてはいけません。

焼死だった人を湯灌・納棺する時は、事件性も考えて現場検証を行うことがあり、

自宅が全焼でもなければ、その場で医者が死亡確認をした後に納棺師に投げっぱなしの依頼が来ることもありました。

その様な家は半焼だったりもするので、部屋中がかなり焦げ臭い。

むろん、故人もかなりケムリに燻されているので、まるで大きなチャーシューに見えてしまったことがあります。

その後の数ヶ月はチャーシューや少し焦げた肉が出てくると、その自宅や故人のことをすぐにおもいだしてしまい、まともに口にはできませんでした。

映画と体験を照らし合わせてみると

上記の内容が元納棺師のぼくが感じたことでした。

映画では主人公が食べ物、生々しい物に抵抗がある様子がありました。

それにぼくは「よくわかる」と思ってみていましたし、

最終的にメンタルが鍛えられ、物怖じせずにフライドチキンを食べていることなども、納棺師には乗り越えなければ行けない壁だとも思います。

なので、食事の映像が流れると、納棺師の心境を感じるようにうまく作っているなぁと関心させていただきました。

最後に

焼死体の話などは、身内が焼死などの体験をして残された方を遊びで紹介をするように思われてくないのでなるべく控えますが、

元納棺師が「おくりびと」を見てもデリケートな話だと思っていますので、ぼくも少しづつ、体験談や大事なことを伝えれればと想います。